グリーンエックス、再生可能エネルギーPPAプラットフォーム「G-Connect」を正式ローンチ
AIを活用した電力・証書価格シミュレーションで需要家のコスト可視化を実現
2025年12月3日
グリーンエックス株式会社
再エネPPAと蓄電池トーリングのマッチングを支援する新プラットフォームが始動
再生可能エネルギーのプラットフォーム事業を展開するグリーンエックス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:大和田 寛行、以下「グリーンエックス」)は、再エネ発電事業者と企業需要家をデジタルで結ぶ新プラットフォーム「G-Connect(ジー・コネクト)」を正式にローンチいたしました。
「G-Connect」は、再エネ電源・企業需要家・蓄電池リソースを一体的にマッチングする国内初のオンラインプラットフォームとして、
- PPA(Power Purchase Agreement/電力購入契約)の生成・契約支援
- 蓄電池を活用したトーリング契約のマッチング
- 将来の電力コスト・環境価値のシミュレーション・可視化機能
を提供します。
また、本プラットフォームは 日本語・英語の両言語に対応しており、国内外の需要家・発電事業者とのスムーズな情報連携と取引を支援します。
これにより、企業の脱炭素調達を迅速・定量的に推進する新たな市場基盤を創出し、カーボン・ニュートラルな社会の実現に貢献いたします。
プラットフォーム提供の背景
企業の脱炭素経営が加速する一方で、発電事業者と需要家の間には、情報の非対称性や交渉の煩雑さ、契約条件の複雑さなど、多くの課題が残っています。
G-Connectは、これらの課題を解消し、再生可能エネルギーの調達と販売をより透明かつスムーズに行うために開発されました。
G-Connect の主な特徴
1. ノンネームでの情報開示により、安全・安心な交渉を実現
発電事業者・需要家ともに、実名や企業名を明かすことなく案件条件の確認や検討を開始できます。双方が条件面で合意した段階でのみ、名前を開示する設計とすることで、機密性の高い企業でも利用しやすい環境を提供します。
2. 発電事業者と需要家企業ともに情報掲載と閲覧は“完全無料”
発電事業者はPPA対象となる発電所情報、そして、需要家企業は再エネ電力の調達需要を自由に掲載可能。
両者は、これらの情報をAIを活用したプラットフォームで無制限に閲覧し、比較・検討することができます。
無料利用により、双方が初期コストを負担することなく、PPAの検討を開始できます。
3. 双方が“交渉開始リクエスト”を送信できる双方向マッチング
発電事業者から需要家企業へ、また需要家企業から発電事業者へ、いずれの方向からも交渉開始リクエストが送信可能です。これにより、売電先の確保を求める発電事業者と、再エネ調達を進めたい需要家企業の双方にとって、効率的なマッチングが実現します。
4. 電力・非化石証書価格を含めた環境関連市場の予測モデルを独自開発
グリーンエックスは2050年までのJEPX電力価格および環境価値の将来価格予測モデルを独自開発しました。このモデルは、bootstrap simulation(ブートストラップ・シミュレーション)や回帰分析に加えて、ファンダメンタル分析を組み合わせ、30分単位での将来価格を高精度に再現し、実績データとの高い相関値を達成しています。
「G-Connect」はこの技術を組み込んだシミュレーション機能を実装。企業需要家は将来の電力コスト負担や環境価値を可視化し、PPA・蓄電池・証書取引を含めた最適な再エネ戦略を立案できるようになります。
また、電力料金やカーボンクレジット市場を含めた炭素市場の予測やリサーチを提供することで、カーボン・ニュートラルな社会の実現に貢献いたします。
今後の展開
グリーンエックスは、今後以下の領域を中心に「G-Connect」の機能拡張を進めてまいります。
- 企業需要家・発電事業者・アグリゲーターを結ぶ一体型取引プラットフォームの高度化
- 蓄電池トーリング取引の拡大および取引モデルの標準化
- カーボンクレジット・環境価値市場との連携強化
会社概要
グリーンエックス株式会社(Green X Inc.)
所在地:東京都千代田区丸の内3丁目2番2号 丸の内二重橋ビル2階
代表者:代表取締役 大和田 寛行
設立:2025年5月27日
事業内容:再生可能エネルギーのプラットフォーム運営、PPA支援、カーボンクレジット取引支援
URL:https://green-x.co.jp
本件に関するお問い合わせ先
グリーンエックス株式会社 広報担当
E-mail:info@green-x.co.jp